ファンタジー好きにオススメ!ブリューゲル「バベルの塔」展

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友人が「面白かったよ!」と言っていたので予備知識も何もなしで行ってみました。

(ちなみに美術とか全然詳しくない一般人です。。。)

 

入ってスグは宗教画や彫刻の展示。

エスキリストの磔刑シーンなどを引きずりつつ、階を移動するとヒエロニムス・ボスの2点の絵の展示。(後でパンフレットで見所だとわかった。日本初公開だそうです)

パネルで絵の説明がされており、とっても親切。この辺から俄然面白く感じられてきました。

ボスの版画がまた不思議で面白い。なんじゃこりゃ!っていうキャラクターがいっぱい。またまた後で説明をみたら「モンスター」と書かれていて納得。現代の漫画やファンタジーに確実に通じている。(ちなみに私は見ている時に三浦建太郎先生の「ベルセルク」や荒川弘先生の「鋼の錬金術師」が頭によぎりました)

ひとつひとつの絵や版画に向き合っていると空飛ぶ魚や人間の手足のある生き物が描かれていたりして当時の空想世界に入り込めます。楽しい〜。

 

さらに階を上がると今回の展覧会の目玉「バベルの塔」にお目にかかれます。

奥のスペースで7分位の上映で説明されているビデオもわかりやすかった。

細かい。絵もですが「設定」が!!

塔の上にレンガを運んでいたり、窓の形が異なっていたり、偉い人の部屋(?)があったり、1枚の絵に込められた物語がやっぱり楽しい。

 

美術や絵のことがわからなくても、とても楽しく見る事ができましたよ〜。

個人的にはオススメです!7月2日まで上野の東京都美術館にて。

 

【読書日記】すべて真夜中の恋人たち 川上美映子

電車の中であんまり涙が流れてくるので読むのを止めて、家で読む事にした。

孤独をこんな風に描ける作家がいるんだと思った。

もし今孤独を感じているならば何か感じる事があるのではないかと思う。

タイトルは何だかキラキラしていると思ったけれど、そんなものではなくてひたすら孤独について書かれている。

美しい小説だなあと思った。おすすめです。

【読書日記】江戸川乱歩傑作選 江戸川乱歩

江戸川乱歩、一冊目はコレ」とネット上での書評を読んで、乱歩初体験。

なんとなく、明智小五郎とか、少年探偵団のイメージがあったけれど、見事にくつがえしてくれる。

デビュー作は正当派のトリックミステリ、読み進めるにつれ乱歩のアヤシサが感じられる短編集になっていて、ラストの「芋虫」など現代なら出版することが難しいのではないかと思われるような表現で衝撃的。

この後、何冊か乱歩を読んだけれど、なんだかんだこの短編集が一番好きかもしれない。

【映画】Fake/太陽の蓋

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早速blogが3日坊主になりそうな勢いでしたが…。

文芸坐@池袋で2本立て観てきました。

 

「Fake」の方は少し前に話題になった映画。ノンフィクション作家でもある森達也監督の作品です。

森達也さんは本は面白いと思うんだけど、映像は…なんといっても画面がよくブレるため「酔う」んですよね。。。前にDVDで「A」を見た時も気分が悪くなって途中で止めた記憶があります。

 

内容ですが、普通に面白かったです。マスコミのひどさ、不誠実さ、を踏まえた上で、佐村河内氏をどう判断するのか…。それも本当の真実なんて結局本人にしかわからないんですよね。ただ、18年も共作を隠していた事は本人も責任を感じているようでしたが…。

 

「太陽の蓋」も良かったです。これは3・11を元にしたフィクションですが、5年経った今も原発事故が全く収束していないことを知らしめる作品になっています。そして友人も言ってたのですが「シン・ゴジラ」に似ている!!帰ってからネットで調べたらやっぱりそういう感想をお持ちの方が多いようでした。深刻な映画なんだけれど、深刻になりすぎず、うまい見せ方をしてるという印象を受けました。そうじゃないとツライかもしれない。

 

印象に残ったのは、「原発がないと成り立たないと思わせた存在(?)がいるんだよ」というようなシーン(うろ覚えでスミマセン)。「Fake」を先に観ていたこともあったかもしれません。マスコミや権力のある存在に私たちの思考や行動が左右されている、ということにもっと自覚的になった方が良いのかもしれないと思いました。

 

 

 

 

【好きな本】ダルタニヤン物語 A.デュマ

高校生の時にハマって全11巻を読破して以来、ずーーーーーっと好きな本です。

何度読んでも、どこから読んでも飽きない、とっても面白い冒険歴史小説です!

 

なぜこの本がそんなに好きなのか?と考えてみると、「物語」に没頭できる魅力に尽きる気がします。

話の筋がどうなるかも何度も読んでいるので全部知っているのに、すぐに物語に入り込むことができてしまうのが不思議。主人公・ダルタニヤンが魅力的というのに加え、ハラハラする展開や(でも切り抜けられることはわかってたりする)生き生きした描写がたくさんあって、ついつい読んでしまうんです。きっと翻訳も良いのでしょうね。

 

残念ながら文庫は絶版の模様。ぜひ復活して欲しいです!

【読書日記】のうだま1 やる気の秘密

ブログを初めて4日目になります。

毎日更新しようと思ってますが、仕事で疲れたとか何とか言い訳してサボろうとするのが人間ですね。。

今日はそんな3日坊主になりがちな方(自分です)にぴったりの本を紹介します。

 

のうだま1 やる気の秘密 上大岡トメ池谷裕二

 

この本は、イラストレーターである上大岡トメさんが脳研究者の池谷さんの本を読んで「飽きっぽいのは性格じゃなくて脳の性質なんだ」ってことを知り、「こんな飽きっぽい私でも何かを続けることはできるのか」を池谷さんに聞きに行くところから始まります。

 

CMでも「やる気スイッチ」なんてやってたような気がしますが、やる気っていうのは黙ってても出て来ないんですね。自分から迎えに行かなきゃいけないんです。カラダを動かすのが大事なんですね。

 

私が「ブログめんどいな〜」と思ったけど続けたいと思っているなら、まずパソコンに向かって電源を入れる所からはじめるって感じです。

 

「カラダを動かす」「いつもと違うことをする」「ごほうびを与える」「なりきる」という4つのスイッチを上手く使って、脳をだまします。そうするとやがて歯磨きやお風呂に入ることのように「慣れ=習慣化」のループに入るそうです。そうなりゃーしめたもの。

 

トメさんのかわいいイラスト+池谷さんのわかりやすい説明でサクサク読めて楽しいのに奥が深い本です。やる気を出したい人におすすめ。

 

ちなみにこの本は10年前程前に出た単行本が最近文庫本になったもので、トメさんの「やる気」がどうなったかの結果を「あとがき」で読むことができます。英語の勉強やバレエなど、しっかり「続けて」いるトメさん。やる気ってホントにどーにかできるんだ!って希望をもらえました。

 

【読書日記】地図のない場所で眠りたい

早稲田大学探検部出身のノンフィクション作家、高野秀行角幡唯介の2人の対談本。

探検に興味を持ったきっかけや、テーマをどうやって決めるか、どうやって本を書いているかなど色んな話がてんこもりです。

どちらかの著者の本を1冊でも読んだことがあれば、楽しく読めるのではないかと思います。

 

ちなみに私は高野秀行さんのファン。電車の中で本を読んでいると、つい笑いそうになることがあるくらい文章が面白いんです。

(もし興味がある方は1冊目に読むなら集英社文庫の「ワセダ三畳青春記」もしくは「異国トーキョー漂流記」あたりがいいのではないかな。。)

 

探検部の活動って確かによくわからないし、理解してもらえないんでしょうね。

だからこそ、伝え方を工夫したり、面白くしたりする。

結果、文章力が発達するという論を展開していた。

実際、探検部出身の作家は多いらしく(船戸与一星野道夫本多勝一などなど)ちょっと説得力があるような気がしました。

 

あとはやっぱり好きなことじゃないと続かないよねってことです。

どう見ても大変!!角幡さんなんて北極圏を旅したりするんだから。。

高野さんは結構危ない場所にも行ってますしね。

 

気軽に読めて面白い本でした。

 

地図のない場所で眠りたい  講談社文庫